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第5回 「一輪も名にたちにけり冬の梅」 2004.11.24


縦18.0×横48.0cm






  蕪村が描いた芭蕉像をはじめとして、肉筆の芭蕉画像は少なからず伝わっているから(夢望庵文庫蔵『芭蕉翁の肖像 百影』)、一枚摺の芭蕉画像も多いはずだが、管見に入らない。
 「丁巳」は、安政四年(1857)。大鵬は「細井氏、称藤十郎、東寓居と号す、江戸人、安政年中」(新選俳諧年表)。夏目成美の番頭として知られる由誓(豊嶋氏、寛政元年1789〜安政六年1859九・二)。桜丘・乙曳以下すべて忘れられた俳人である。